私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる



『トナカイ、、も可愛いよな』



『ん?そうだね、、?』


顔はいつのまにか前を向いていて
マフラーで軽く口元を隠していたルイ君。


トナカイもたしかにイラストとかキャラクター
としては可愛いのかなー、、?



なにが言いたかったのかよく分からない私は
学校へ着くまで考え込んでいた。






『、、てことがあってね?どういう意味だと思う?』



教室へ着くなり、先に来ていたみさりんに
そう切り出す。



みさりんは目を丸くしてその後すぐ笑い出す。



『みさりん?』



『はははっ、はぁ〜、、しんど』



笑い疲れたのか最後の方はお腹を抑えてため息。



『松崎は葵のことトナカイって言ったんでしょ?トナカイも可愛いってのは遠回しに葵のこと可愛いって意味なんじゃない?』



『、、へ?』



そういうこと、、?


えぇーー、、分かりづらいよぉ、、。




『頭の回転弱い葵には難しくて伝わってなかったみたいね。ほんとドンマイ!』


なんてまた笑い出すみさりん。



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