私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる
数分後、声が聞こえたその先に
少し笑いながら家へと近づくルイ君の姿。
その周りにもちろん
目がハートな女子達が。
家の前に着くと
じゃっ、とそれだけ言って家へと入ってしまう。
なんともまぁ素っ気ない。
いや、素っ気なくて良かったんだけど。
やっぱり、女の子好きじゃ、、ない?
ファンの子達はそれでも満足なように
余韻に浸りながら来た道を戻っていく。
帰り道が逆でも着いて行くのね家まで。
ルイ君も大変だな、、。
そんなこと考えてると
また塀の上に青い目の猫。
『ルー君、今日も可愛いねぇー』
ちょこちょこ
ここらへんで見かけては話しかけてるこの猫に
私はルー君と名付けた。
買い猫だろうけど名前つけるくらい
私の中の名前だし、いいよね?
『ルー君は触らしてくれるのにルイ君は触れることもできないよ』
あ、そうだ!
ルイ君。
私家の前で待ってるのは良いけど
家の中入っちゃったら会えないじゃん。
『ルー君、ルイ君を連れてきて?なーんてね』
神頼みならぬ猫頼み?
ルー君の毛を撫でながらそうお願いをする。