私が貴方を好きになればなるほど貴方は私を嫌いになる



出待ちしてるファンの子達からの
言葉が私の耳に聞こえるけど
そんなの無視。


無視無視無視。





『、、、おい』



『はいっ!』



俯いてた私の耳に今度はルイ君の声が届く。


聞かまいとして現実逃避しすぎて
ルイ君の存在に気づかなかった。



『帰るけど』


『お、お供します!』



背中に視線を受けながら
一歩後ろを着いていく。


今だけはファンの子達に勝った気分だ。



と少し優越感。



『ルイ君、、ありがとう』


『なにが』


校門を出てすぐ、私は隣を歩くルイ君に
そうお礼をした。



『だって、一緒に帰ってくれるなんて嬉しすぎて、、』



『、、あそ』


『ルイ君最近全然話してくれないし近づけないから嬉しすぎて』
 

嬉しすぎて顔が勝手にニヤけてくる。

必死に気持ち悪い顔を隠すように両手で頬を隠し少し俯く。



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