ドSなご主人様
家の中も息を呑むほど綺麗で広かった


でも…人がいない?


こんなに広い家ならお手伝いさんがいてもいいはずなのに気配すらしない


「あの…要さん以外に人いないんですか?」


「ええ、専属のシェフはいますが他はいません。俊様はあまり傍に人をおきたがらないのでこの家のことは全て私がやっております」


す、すご…


この家の全てを?


「ここがあなたの部屋です、家具はひと通り揃っております。お好きなようにお使い下さい」


「うわぁ…すごい…」


ほんとにこの部屋使っていいの???


こんなに広くて可愛い部屋を???


「あの…私お金もないし…本当にここでお世話になってもいいんですか?」


「大丈夫ですよ、俊様が良いとおっしゃっているのですから」


お父さん……私大丈夫です!!


なんか前の家の倍くらいある部屋に住めることになりました!!!!


「その代わり、あき様にはここで十分に働いてもらいます」


「あ、はいっもちろんです!」


「ではあき様の仕事のことについては俊様にお聞きください」


「はい!あの、あき様はやめません?私の方が歳下ですし…」


「仕事上この呼び方の方が慣れてますので、お気になさらず」


「あ、わかりました」


なんか要さんってすっごい大人…

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