千日紅の咲く庭で
念のためにと点滴を受けることになった。
点滴なんて何年振りだろう。
そんなことを思いながら、点滴の液が落ちていく様子をぼんやりと眺める。
点滴受けている間、東谷君は隣に座ってついていてくれた。
何も言わずに、カバンから何やら難しそうな文庫本を取り出して読みながら、時々こちらに視線を送っているのが分かったけれど、東谷くんとこんなにも二人きりでいる時間は初めてだったせいで、私はその視線に気づかないふりをした。
「支店長に電話してきます」
点滴が残り3分の1になった頃、東谷くんは支店長に電話すると行って部屋を出ていってしまった。
「支店長、すごく心配してましたよ。明日、体調不良なら休んでも大丈夫だよって。香奈ちゃんが頑張るそうです」
どうやら香奈ちゃんにも連絡を取ってくれたらしい。
みんな私の事を心配してくれていると考えると、心が温かくなるのを感じる。
東谷君にお礼を言いながら、人間関係のいい職場に恵まれたと本当に感謝した。
点滴なんて何年振りだろう。
そんなことを思いながら、点滴の液が落ちていく様子をぼんやりと眺める。
点滴受けている間、東谷君は隣に座ってついていてくれた。
何も言わずに、カバンから何やら難しそうな文庫本を取り出して読みながら、時々こちらに視線を送っているのが分かったけれど、東谷くんとこんなにも二人きりでいる時間は初めてだったせいで、私はその視線に気づかないふりをした。
「支店長に電話してきます」
点滴が残り3分の1になった頃、東谷くんは支店長に電話すると行って部屋を出ていってしまった。
「支店長、すごく心配してましたよ。明日、体調不良なら休んでも大丈夫だよって。香奈ちゃんが頑張るそうです」
どうやら香奈ちゃんにも連絡を取ってくれたらしい。
みんな私の事を心配してくれていると考えると、心が温かくなるのを感じる。
東谷君にお礼を言いながら、人間関係のいい職場に恵まれたと本当に感謝した。