One letter

紡の家

気づいた時はもうなんどおじゃましたかわからない見慣れた紡の家の前に立っていた。

紡と話したい。

ただそれだけなのに。今までいつもやってきたことなはずなのに。
なんでだろう。緊張して体がなかなか動かない。
どうしてだろう。
大丈夫大丈夫大丈夫。
自分に言い聞かせるようにして幾度となく心の中で呟き続けた。
どれくらい時間がたったんだろう。
気づいたら緊張が解けて足が動いた。
それはもう自然な動きで。
手も吸い込まれるようにしてインターホンへと伸びていき、押していた。
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