カーネーションの花束を君に
本を読んでいたら



いきなり視界が真っ暗になった



「だーれだ?」



耳元で聞こえる声



それだけでもう分かる



それに花の匂いがふわっと私を優しく包み込んでくれる



「裕二郞君……だよね」



すると目の前が明るくなり



後ろには



「じゃあ行こうか豊音ちゃん」



手を差し伸べる



優しい君が居た
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