カーネーションの花束を君に
「じゃあ私はここでいいから」



お店から少し先の駅まで毎日送ってくれる



初めは遠慮していたけど



「お前は危なっかしいから駄目」



と言われ



私そんなに危ないかな?



思う所はあるものの



結局毎日駅まできてもらっている



「今度はいつくるんだ?」



「うーん………多分来週かな?」



分かったと微笑んでいう君は本当に花が好きなんだと分かる



裕二郞君にとって花は一つの家族ともいえるみたい



でも私からすれば



家族と言うより



一人の女性に接しているように見える



なんて、本人には言えないけど
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