カーネーションの花束を君に
だから私は見たことがなかったんだ



一面に咲いた向日葵の花を



「向日葵の花束です」



ニコリと微笑む君は



向日葵の花畑を見たことがあるという



とても元気が貰えるって言ってた



なら………



「あのっ裕二郞君「豊音ちゃん明日暇?」……え?」




私の声を遮るように言った一言



「明日隣町の向日葵の花畑見に行かないかって。



豊音ちゃん向日葵の花畑見たことがないんだろ?」



…………



「豊音ちゃん?」



俯いた私の顔を覗き込んでくる



「嬉しい…です。」



朝香とかにしかこうやって遊びに行こうと



誘われなかったから



「行きます、何時に行けばいいんですか?」



するとまたニコリと微笑んで



「明日の午後1時に駅集合で」













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