本気の恋
「伊東さん、明日空いてる?」

「はい、空いてますけど。」

「よかったぁ。あのさ、明日一緒に親睦会のときにみんなに渡すハンカチ・・・見に行ってくれない?」

あぁ~。

ハンカチか・・・。

暇だし、いいかな?

「分かりました。行きます。」

あたしは笑顔でそう答えた。

特別行きたいワケじゃないけど。

女子に人気の先輩と行けるんだし・・・。



他の女の子に対して、ちょっとだけ優越感を感じているあたしがいた。
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