本気の恋
「何で下向いてるんだよ?」
俺と目も合わせずに黙り込む花恋。
「なぁ?」
「だって・・・・」
だって?
「昨日・・・・だから、恥ずかしいの」
ポッと赤くなった花恋の頬。
まだ照れてんの?
そう思い、体の上にかけていたタオルケットを勢いよく取る。
その下には慌てている花恋。
「ちょっと!!返してよ!!恥ずかしいじゃん!!!!」
焦ってるし・・・・。
「いいじゃん、昨日あんなに見合ったんだから。」
また赤くなる花恋。
「もう、宏太先輩なんてイヤ。」
花恋はその一言を俺にぶつけてから
タオルケットを取り返し、そっぽを向いて、ベッドのわきで小さく体育座りをした。