本気の恋
「お前の・・・誕生日プレゼントだよ、」
・・・え?
握った物を見てみると、ハートの形をしたネックレスだった。
「女って、何欲しいか分かんねぇから・・・姉貴に相談したんだ」
思わず顔を上げると宏太の顔は真っ赤・・・。
「ぁの・・・じゃぁ、あたし、勘違い、してたの?」
「そうだよ、」
「嘘・・・だって・・・」
あんなに悩んで、苦しんだ結果が・・・これ?
何か・・・・上手く説明できない気持ち。
「ごめんな、何か辛い思いさせちゃったみたいで。」
謝る宏太。
違うよ・・・あたしのため、だったんでしょ?
「その・・・あたしこそ、ごめん。勘違いしちゃって。」
「別にいいんだよ。花恋が笑っててくれれば。」
今日、初めて宏太と目が合う。
「笑っても、いい?」
「あぁ。」
あたしはそんな変な質問をして、宏太に笑ってみせた。