本気の恋
「・・っ!!なぁ、花恋。これどう?」
俺はまだ探している様子の花恋の肩を叩く。
俺が選んだのは、薄いピンクの布に、白い水玉が描いてあるやつ。
すごいシンプルだけど、花恋に似合うような気がしたから。
「それ、すっごいかわいいと思います!!」
「やっぱ?」
「はい!!それに今、女の子の間ではドット柄って流行ってますし。」
そう言って、花恋は俺の手から静かにハンカチを取った。
その時触れた花恋の小さなやわらかい手。
ードキッ
俺は花恋にバレないように必死だった。
その後のことはあんまり覚えてねぇんだよな。