彼女はただの隣人(仮)
不思議だ
まだ知り合ってから2日なのに声を聞いただけでわかる
「…どうも、村山さん」
「村山さんて!他人行儀すぎる!」
プリプリして怒る彼女
いや、他人行儀もなにも他人ですが
なんてことは口が裂けても言わないが
「凌くんコンビニでご飯?」
「…うん、まあ」
「意外!凌くんはコンビニの物なんて食べない国の人かと思ってた」
いや、そんなわけないだろ
何言ってるんだこの人…
「じょ、冗談だよ?!そんな遠い目で私を見ないで!」
「ああ、気づきました?」
「そりゃ気づくよ!」
そう笑いながら彼女は商品の棚に視線を戻した