赤い糸
恋バナ
1、相田芹香の場合
ダンダンダンダンッ、
部活後の体育館、
ボールの跳ねる音が響いていた。
「相田! ナイッシュー!!」
そう言ってくれるのは今年で引退してしまう、
川越 悠二先輩。
私は、先輩のことが好き。
……だと思う。
でもね、
「悠二ぃ〜! お疲れっ!」
先輩には見ての通りとっても可愛らしい彼女がいるんだ。
「奈々! 帰るか。じゃあ相田、お疲れ様! カギ頼んでもいいか? 無理はすんなよ。」
「カギは任せて下さい!先輩っ!お疲れ様っす!」
伝えられないから帰っていく先輩に
"好きです。"
一人ぼっちの体育館、そう呟くのであった。
部活後の体育館、
ボールの跳ねる音が響いていた。
「相田! ナイッシュー!!」
そう言ってくれるのは今年で引退してしまう、
川越 悠二先輩。
私は、先輩のことが好き。
……だと思う。
でもね、
「悠二ぃ〜! お疲れっ!」
先輩には見ての通りとっても可愛らしい彼女がいるんだ。
「奈々! 帰るか。じゃあ相田、お疲れ様! カギ頼んでもいいか? 無理はすんなよ。」
「カギは任せて下さい!先輩っ!お疲れ様っす!」
伝えられないから帰っていく先輩に
"好きです。"
一人ぼっちの体育館、そう呟くのであった。