囚われの私
公園集合で、公園に行ったら慎吾くんが先に来ていた。

「慎吾くーん!待った〜?」

「いや。さっき来たばっかだよー。さ、行こっか。」

その時、慎吾くんがハンカチを出して私の口と鼻をふさいだ。

「ん!んー!!ん。ん……。」

カク

そこで、意識がなくなった。





パチ

目を開けると、真っ白な部屋が目に入った。

ここどこ?

起き上がろうとしたらーーーー。

ジャラ

ん?

手首と足首と首に鎖がついてた。

「な、なにこれ?」

頭が混乱してきた。

確か、慎吾くんの家に泊まろうと荷物を持って公園に言ったら口を塞がられて。ここから、記憶がない。

ガチャ

「起きた?沙羅ちゃん。」

そこに立ってたのは、慎吾くん。

「慎吾くん!これ、なに?冗談よしてよ。」

「冗談じゃないよ。あぁ、やっぱり似合う。首輪と手錠と足枷君に似合うよ。」

「な、何言って。」

「大丈夫。もう、学校には行かなくていい。2人でずーとここに住むんだよ。」

ず、ずーと?

「あはははははは!もう、出られないね?あ!僕、慎吾くんじゃないくて、慎吾って呼んでよ。僕も沙羅って呼ぶから。……沙羅愛してる。昔からずーと沙羅のことしか見てないよ。」

昔から?そんなに、仲が良かったの?

「慎吾。昔の事を話して。思い出せないの。」

「沙羅。残念だけど、自力で思い出して欲しいんだ。あ!もう少しで、ご飯だから、一緒に食べようね!」

「う、うん。」

そして、部屋から消えた慎吾。

なぜ?狂ってしまったんだろう。

昔の約束。

ん?約束?
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