囚われの私
当日

1時に集合した、私だった。

本屋集合だったから、本屋に行ったら慎吾くんが、すでに来てた。

「沙羅ちゃーん!」

こちらにきずいたらしく、手を振ってこっちこっちと、私を招いていた。

「ごめん。待った?」

「んーん。僕も今来たばっかだから、大丈夫だよ。」

「あの!なんで、私なの?他の人の方が可愛いし、純粋だよ?」

「………沙羅ちゃん。覚えてないの?僕は、ずっと沙羅ちゃんの事が好きだった。だから、転校して沙羅ちゃんに会いに来たのに……。でも、沙羅ちゃんは、僕の事覚えてない。」

んー?

「って事は、私と、慎吾くんは、昔に会ったことがあるの?」

「うん。」

うーん。思い出せない。

お母さんなら、わかるかなぁ?

「保育園?んー?あ!もしかして……。あの、転校して行った子?」

「そう!」

「あ、そうなのね!お久しぶり〜。」

「やっぱり覚えてないの?約束。」

約束?

「約束?何を約束したの?」

「うぅん。思い出すまで待つ!」

「えぇー。教えてよー。」

「じゃあ、思い出してね?」

「えぇー。ぶー。」

「ぶー言うな。」

そして、楽しい買い物が始まった。

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