あなたに憧れて
第1章
卒業式
「春の息吹きが感じられる今日、喜びの門出を…」
「六年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます」
『おめでとうございます』
桜咲く3月半ば
小学校の体育館で全校生徒による、卒業生に向けてのお祝いの言葉が聴こえてくる。
私も、この学校の卒業生。知ってる先生はもう、誰もいないけど、卒業式の掛け合いの言葉は変わらない。
「懐かしいなぁ」
私が呟くと、隣で幼なじみの春菜が
「いろいろあったもんね」と返してくれる。
今日は平成25年の3月10日
私は、埼玉の大学に出て就活で地元に戻って来たところ
久々に春菜と会って、コンビニに向かう途中
小学校の体育館から聴こえてきた音に足を止め
春菜と思い出を振り返る。
「六年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます」
『おめでとうございます』
桜咲く3月半ば
小学校の体育館で全校生徒による、卒業生に向けてのお祝いの言葉が聴こえてくる。
私も、この学校の卒業生。知ってる先生はもう、誰もいないけど、卒業式の掛け合いの言葉は変わらない。
「懐かしいなぁ」
私が呟くと、隣で幼なじみの春菜が
「いろいろあったもんね」と返してくれる。
今日は平成25年の3月10日
私は、埼玉の大学に出て就活で地元に戻って来たところ
久々に春菜と会って、コンビニに向かう途中
小学校の体育館から聴こえてきた音に足を止め
春菜と思い出を振り返る。
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