社長令嬢の高校デビュー!!
プロローグ
「あら、とっても似合っていますわ!
・・・真琴お嬢さま」
「・・・ありがとうございます!」
ニコッ、と散々な練習した愛想笑い。
私がしたい事ってなんだろう。
友達も執事もメイドも、両親まで私に堅苦しい敬語を使って。
朝から晩までお世話されて、何不自由のない生活。
このまま、中学時代は終わってしまうのだろう。
高校生になってもこんな生活を送るの?
そうなったら私はきっと、ダメな大人になってしまうんじゃないの?
別に豪華な食事がなくったっていい。
高価な宝石がついたドレスなんてもう興味はない。
ただ、みんなと思いっきり運動して、制服着て、……恋をして。
きっと誰も、私の運動神経が良いことを知らないだろう。
わたしの性格なんて、誰も興味はないのだろう。価値があるのは、社長の娘という身分だけ。
当たり前の日常を、当たり前の毎日が欲しいから
もう、もう・・・・
こんな家、出てってやる!!!!!!!!