成人済み女のオタク的な日常

もう1人の自分。

小学2年生の私は身長がクラスメイトの平均より低くみんなから

ちび

みに

みくろ

と呼ばれていた。

初めて妄想を始めた小学2年生の沈黙した教室。

もう1人の自分が心の中で自分に自己紹介を始めた。

「私は396見習いの魔法使い。これからもずっと宜しくね!」

心の中で"396"と名乗るもう1人の自分。
自分だが自分じゃない空想の自分に私も挨拶をした。

「仲良くしてください396さん」

この時今までに感じたことの無い幸せと安心を感じた。

現実を受け入れられなくなり非現実的な世界に魅力を感じるようになったきっかけである。

この日"396"と出会い、そして共存が生活の始まりだった。
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