うちは警察。あんたは暴走族。
「んじゃ、ちょっと行ってくるね。」
そう言って莉羽は、亜美に背中を向けた。
「なんなの。」
亜美は呟いた。
「何が?」
「私は…私はあんたのおもちゃなんかじゃない。なんなの、思ってもないこと言って思わせぶりな態度とるのやめてよ!」
亜美は声を荒らげた。
「なんの話?」
「他の女の子がいること、知ってるんだからね。いい歳いったおばさんのこと弄んで何が楽しいの?
紫樹くんの方が断然いい子よねいつでも助けに来てくれるし、うちのことも分かってくれてる。」
「いい加減にしろ…」
「覚えといて、私はあんたのことなんて好きじゃないから!自惚れないでよね!」
莉羽は部屋を出ていってしまった。
思ってもないこと言ってしまった。
亜美は後悔と苦しみと悲しみが一気に押し寄せて感情がぐちゃぐちゃだった。
そして、涙も止まらなかった。
「みーちゃった。」