うちは警察。あんたは暴走族。
【最終編】亜美と莉羽のすれ違い
「なんなの。」
亜美が呟いた。
「何が?」
俺は、何の話か理解できなかった。
「私は…私はあんたのおもちゃなんかじゃない。なんなの、思ってもないこと言って思わせぶりな態度とるのやめてよ!」
亜美は突然、声を荒らげた。
「なんの話?」
やっぱり理解が出来ない。
だって、俺は亜美のことをおもちゃだと思ったことなんて一度もないし、思わせぶりな態度なんてとった覚えもない。
「他の女の子がいること、知ってるんだからね。いい歳いったおばさんのこと弄んで何が楽しいの?
紫樹くんの方が断然いい子よねいつでも助けに来てくれるし、うちのことも分かってくれてる。」
「いい加減にしろ…」
「覚えといて、私はあんたのことなんて好きじゃないから!自惚れないでよね!」
俺はいてもたってもいられなくなって部屋を出た。