うちは警察。あんたは暴走族。
「てか、あんた何時まで仕事なの?
待つから一緒帰ろーよー」


あーもーこいつなんなんの!!
人の仕事の邪魔ばっかしやがってぇ!


「今日の夜会えるからいいでしょ」
「あー今日も取締?
分かった、んじゃ夜ね~」


そして、あの学生暴走族は帰っていった。

ったく、まじでなんなのよ!


「てか、時間なったし今日上がっていいよ」


亜美は涼真に声をかけた。
返事は...ない。


「うちはもうちょっとしたら取締行くし」
「......」


あーもー!!
どいつもこいつも腹立つなぁっ!


「涼真っ!」
「...」
「なぁっ!聞いてんのかよ!」
「僕が...」
「あ?!」
「僕が...取締行きます!」


.........!?

は???!!!!

りょ、涼真くんが取締?!



あー、でも行ってくれるんなら助かるかもぉ
って、だめだめ!!
涼真くんこんなんだし...無理だよ!



「亜美さん、きょ、今日は家で休んでください。」
「いやいやいや!涼真くんできんの?!
取締!相手学生とはいえ暴走族なんだよ?!」


「分かってますよ。
ほら、亜美さん帰った帰った」


そう言ってニッと白い歯を見せて笑う涼真くん。

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