うちは警察。あんたは暴走族。
それなら......


うちと決着つければそれで済むでしょ。


そうよ、そういうことよ。




「なら、総長。
あんたとうちで決着つければいいのよね?」


私は仁王立ちをして総長である霧里紫樹に問うた。


「亜美、おまえっ...」
「やってみるか?刑事さんや」


莉羽が止めようとする一方で
総長は構えた。



「それでおさまるなら、相手して...やるっ」



亜美も構えに入った。

緊迫した空気の中1人叫ぶ奴が居るが
お構い無しに2人は集中していた。


「ふっ...」


そう言ったと同時に紫樹は亜美目掛けて
猛突進する。


「おいっ...しきっ?!」


紫樹は寸前で止まり
下っ端の方を向いて言った。


「テメェらぁ引き上げっぞ」



え??
は???


亜美は意味が分からなかった。



ちょっ、ちょっと待てって
紫樹は行くし下っ端も自分のバイクに乗り込み始めるし...なにこの状況。
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