うちは警察。あんたは暴走族。
「それにしても来るの早いですね」

男の人が亜美に言ったセリフだった。


うーん。
「まぁ、家が近いもので」


なんでこんなにうち緊張してるんだろ...
なんとなく体温も高い気がするし...


「そうなんですか」

男の人はそう言った後にフフッと微笑み続けた


「そんなに緊張なさらないで下さいよ
それとも...こういう場は初めてですか?」


男はニヤッと笑って
亜美のアゴをくいッとあげた。


強制的に男の人を見なければいけない体勢にされた亜美。


な、なにこれ...
嫌なはずなのに...このまま身を任せても...



良くないっ!!



「やめてく「なんてね、ごめんごめん」


男の人はそう言って向かいの席に戻った。
戻ったのと同時くらいに乃亜達が入ってきた。



「やっほ、亜美~♪」
「乃亜久しぶり~」


そう言って亜美は乃亜に抱きついた。
乃亜からは女の子のいい匂いがした。


「もぅ!亜美ったら昔から変わってないなぁ」

「とりあえず皆席に座りなよ」

そう促されみんな席に座った。
どうやらこれで全員来たようだ。

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