うちは警察。あんたは暴走族。
私も涼真もずっと仕事に熱が入っていた。


静かな署に突然着信音が鳴り響いた。

「うわ、びっくりした。」
「しかも、鳴ってるのあたしのだしね、紫樹か」


「もしも〜し」


何も知らない私は呑気に電話に出た。

「あ、刑事さん?」
「どうしたの?今日学校でしょ?」
「あ、いやそうなんだけど莉羽来てないからそっちにいるかなぁって」


え、来てないけど…?


「あいつ一人暮らしだからさらに心配でさぁ」

一人暮らしなんだ…


「分かった。」
「え?あ…っ」

私は急いで電話を切った。
そして、三浦学園に電話をした。
龍騎さん確か三浦だよね…


「もしもし、三浦学園の近藤です。」


ちょうどよく出たのが龍騎さんだった。


「龍騎さんですよね?亜美です。」
「おぉ。
亜美さんでしたか、どうされました?」
「莉羽学校来てないんですよね?」


そんなことないって…言って。
私は半分祈りつつ次の言葉を待った。
それは私の祈りとは裏腹に来ていないとの事だった。


「そんな…」
「まぁ、もし、そっち行ってたらあとで連絡でもしてください。それでは失礼します。」


電話は切れてしまった。
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