罪と罰~クライ・クロウ~
プロローグ~赤い輝き~
過ぎ去った日々は戻らない。
ただ、それだけーーーーーー。
神なんていない。
信じたものには裏切られる。
しょせんは人の理なんてそんなものだ。
雨が降っている。傷ついた体を鞭打つように。
雨が降っている。天がこの身を罰するように。
土砂降りの中、道行く影がある。
服はぼろぼろで体のあちこちからは出血していた。長い前髪からちらりとのぞく赤い左目にはウロボロスの印が光っていた。けれどその影は、血みどろになりながらもうっそりと笑みを作っていた。
「…楽しみだよ。クロエ。」
ただ、それだけーーーーーー。
神なんていない。
信じたものには裏切られる。
しょせんは人の理なんてそんなものだ。
雨が降っている。傷ついた体を鞭打つように。
雨が降っている。天がこの身を罰するように。
土砂降りの中、道行く影がある。
服はぼろぼろで体のあちこちからは出血していた。長い前髪からちらりとのぞく赤い左目にはウロボロスの印が光っていた。けれどその影は、血みどろになりながらもうっそりと笑みを作っていた。
「…楽しみだよ。クロエ。」