隠れ御曹司の恋
「そんなことないよ。私だって勉強しなきゃダメだし、やりたい夢があるから頑張ってるんだもん。」

そう、私はやりたいことがあってそのために勉強を頑張ってるの。

それが何かはまだ言えないけど、勉強はどっちにしろ必要だからね。

「俺無理だわ。普通に稼げればいいとか思っちゃう」

「私も〜。私はお嫁さんになるのが1番の夢かな〜」

「ゆぅ、かわいい!誰のお嫁さんになりたいの?」

アキが焦った顔でこっちを見てくる。

しかも“お前、何やってんだよ!”って口パクで伝えてくる。

いやでも親友の恋愛事情は知りたいじゃん。誰が好きなんだろ?

「ううん、まだいないよ〜。 」

そうか、いないのか…。アキが少しショックを受けていた。

「と、ところでさ〜、放課後寄りたいとこがあるんだけど、手伝ってくれない?」

「あ、いつものところ?いいよ〜」

「ありがと!じゃ、教室行きますか!」
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