背中合わせ、そこから一歩。
「あの…よかったら一緒に飲みますか?」
店員さんとの会話が聞こえていたのか、
最後の席をとったスーツの男二人組がそう声をかけてくれた。
「え…でも…」
「俺たちもなんか申し訳ないし…ぜひ!」
「店員さん、四人で!大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。すみません。ありがとうございます。四名様お入りでーす!」
その瞬間、2人は私の中で神に見えた。
そのくらい嬉しい出来事だった。