背中合わせ、そこから一歩。



酔いも覚め始めて、
いよいよ胸の疼きと向き合わないといけなくなって、


2人だけの夜道


両側に続く飲み屋街の灯りをぼんやりと眺めながら、
これまたさらっと私の右、車道側を歩いてくれている彼に想いを募らせていた。



「今日は2人に相席していただいたりして、本当にありがたかったです。」


無言も心地よかったのだけれど
彼に申し訳なくなって、そう言葉を発したのは私。



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