【短】ライフレター
「なぁ………聞いてんのかよ、愛乃……」
ポツリと呟いた言葉は、誰にも聞かれる事無く真っ白な空間に吸い込まれていった。
――――愛乃は今、眠り姫状態になっている。
つき合い始めて5ヶ月が経った10月の上旬に、車に跳ねられた愛乃。
幸い外傷は治療して殆ど完治したんだが、頭を強く打ったらしく……意識が戻らない。
愛乃の御家族が話しかけても、友達がお見舞いに来ても、ずっとベッドの上で眠っているだけ。
「もう12月になったんだぞ……早く起きないと、お前が好きだって言ってた冬、終わっちまうじゃねぇか………」
ポツリと呟いた言葉は、誰にも聞かれる事無く真っ白な空間に吸い込まれていった。
――――愛乃は今、眠り姫状態になっている。
つき合い始めて5ヶ月が経った10月の上旬に、車に跳ねられた愛乃。
幸い外傷は治療して殆ど完治したんだが、頭を強く打ったらしく……意識が戻らない。
愛乃の御家族が話しかけても、友達がお見舞いに来ても、ずっとベッドの上で眠っているだけ。
「もう12月になったんだぞ……早く起きないと、お前が好きだって言ってた冬、終わっちまうじゃねぇか………」