ひとりじゃない
やっと付き合えた
―新学期―
「3年になって、また同じクラスになったら、言おうかと思ってた、松田…好きだ、付き合ってくれ」
ずっと好きだった、川中光輝くんから告白された。
「うん」
わたしの名前は、松田美由、高校3年生。
光輝くんが、先に行く。
「光輝くん、待ってぇ」
光輝くんは、止まって、振り向き
「くんは、いらねぇから」
わたしは追い付いて、赤くなって、うつむいて、一緒に歩いた。

光輝は、不良だ。2日くらい続けて、学校をさぼることがある。
「前から聞きたかったんだけど、なんで休むときがあるの?」
って聞いたら、
「学校つまんないから、さぼり」
って返ってきた。
光輝がいない2日間は、わたしは、つまんなかったんですけどぉ。
本当に、風邪で休むときも結構あるけど、でもその時は、5日くらい休む。これからは、風邪をひいたら、わたしが看病に行ってあげるんだ。一人暮らしって言ってたからなぁ。彼女だからいいよね。
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