お姫様とお嬢様
あの事件は恥ずかしい…。



「見た目より全然強いし!!あれはさすがにビックリしちゃったよ…。」

「昔から自分の身は自分でって教えられて来たんで…。モデルの顔に傷つけるわけにはいかないし…。」

「うん、顔守るために必死っぽかったね。感心したもん。」

「やめましょうこの話し!!」

「はははっ!!何か乃彩チャンって見た目通りの性格なのにたまにギャップあるんだね!!もっと怖い子かと思った!!」



怖いって…。



愛芽じゃないんだから…。



「男にも勝てる?」

「勝て~…るかな…。」

「じゃあ振りほどいてみて。」



えぇぇぇ!?



ギュッと握られた手首…。



「た、立ってもらえます?」

「いいよ。」

「こう言う場合はここです。」



護身術は昔からやってるもん。



これなら男の人も…。



「痛い痛い!!」

「ね?後ろから抱き着かれても振りほどく方法はあるんですよ。実践する機会がナイのが有り難いですけどね!!」

「マジ痛いよ…。」



でも男の手って感じ…。



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