お姫様とお嬢様

目を開けた時は舜太の部屋にいた…。



舜太のベッドだ…。



「今…何時…。」

「起きたか…もう夕方。」



さっき見た舜太は幻覚じゃなくて本物だったんだ…。



舜太…。



「お前無茶し過ぎ…。学園長から乃彩チャンの事も聞いたから。側にいなくてごめんな？」

「イイの…。愛芽最低なの…。」

「何がだよ…。」

「大河と…キス…した…。」



また涙が溢れる…。



舜太と別れたくないよ…。



「だから乃彩チャンが…。そっか…。」

「ごめん舜太…。」

「いや…。起き上がれるか？今日は家に送るから…。」

「ん…。」



それから何も話さなくなった舜太と家に帰った。



ヒナ君と寧音チャンに事情を話してくれた舜太は愛芽の部屋に来てくれた…。



「こりゃ仕事も当分休みだな…。」

「ごめんヒナ君…。」

「いや、何もなくてよかった…。そいつら潰すかな…。」

「もう潰した…。乃彩は？」

「今ナツが来てる。」



そっか…。