お姫様とお嬢様
小百合が帰った後に兄貴に深く頭を下げて愛芽の家に向かった。



「こんにちは~!!」

「何だ舜太かよ…。仕事だったのか?」

「あ、スーツ?見合いです見合い。よくある話しでしょ?世話してもらってるとこの娘さんだったんで断り切れなくて…。」

「愛芽がいながら…殺すぞガキ。」

「大丈夫ですって!!あっちから断り入れてもらうように仕向けましたから。で?愛芽は?」

「撮影。最近元気ねぇからどうしたのかと思えばおめぇの縁談かよ…。」



元気なかったんだ…。



何か嬉しいのは俺だけ?



「舜太、昼食べたの?」

「料亭のメシ手付かずで来たから腹減ったよ寧音さん!!」

「じゃあ素麺茹でてやる~!!」

「素麺!!何年ぶりかわかんねぇよ~!!超食いたいです!!」

「あんたはホントにカワイイね~!!」



通ってるうちに寧音さんにかなり気に入られた俺。



< 202 / 763 >

この作品をシェア

pagetop