お姫様とお嬢様
乃彩にそんな事言われるとダメだ…。



年甲斐もなく顔が赤くなってるのが自分でもわかった。



スッと延びて来た乃彩の手が俺の頬に触れた。



そのまま俺の唇をなぞる乃彩の熱い指先…。



「キスして?」



その仕草にドキッとした。



乃彩がすっげぇ色っぽくて逆に俺がキョドる…。



「ふふっ。」

「マジ…何それ…。」

「何が?」

「いつの間にそんな事する子になったの?」



近付いた乃彩にキスされた。



乃彩マジック…。



多分天然。



ドキドキが治まらない…。



「乃彩チャンが大人になってく…。」

「ナツがしたんでしょ?」

「んな事ナイ…。でも他の男にそんな顔しないでよ。」

「うん。」

「俺だけ?」

「ナツだけ。大好き。」

「俺も大好き。」



もう絶対離せない。



またこんな朝を乃彩と迎えたい。



俺だけの乃彩!!



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