お姫様とお嬢様
あれは…。



「コタ!!」

「ん!?あ、兄ちゃん!!な~にしてんの?」

「今から帰んだろ!?一緒に帰るか!!」

「うん?ん!?何でチィチャン泣いて…。」

「行くぞ!!」



コタを引っ張って学校を出た。



チィはきっと泣いてる。



でも変な優しさなんていらねぇんだよな?



俺は誰を傷付けてしまおうとも愛芽が好きだから。



「何してたの…。」

「チィが俺の事好きって…。」

「ふ~ん。でも愛芽チャンには敵わないよね~。最強だもん愛芽チャン。」



まぁ最強だわな…。



若頭が自ら舎弟と言う女だ…。



それから会社に行って仕事をした。



夜中に愛芽からの電話。



「舜太の声聞くと頑張れる…。」

「おぅ。早く帰って来いよ?」

「寂しいの?」

「まぁな。」

「愛芽も寂しい…。」



後2週間…。



愛芽には無駄な心配をかけずに過ごしたい。



< 633 / 763 >

この作品をシェア

pagetop