お姫様とお嬢様
それでもチィは毎日俺に話しかけて来る。



「相談があるんだ…。」

「他の奴に言えよ…。」

「舜チャンしか頼れる人いなくて…。」

「何…。」

「あたし最近誰かに見られてるの。」



チィに見せられた紙。



そこには明らかにストーカー的な要素たっぷりの文字が並んでた。



「『カッコイイ彼氏だね。でも君には僕のがお似合いだよ』って…。おめぇの顔知らねぇよ。」

「メールも来るし無言電話が来る…。」

「で?それを聞いて俺にどうしろって?」

「助けて舜チャン…。」



泣きながら縋り付かれた。



何か俺が泣かせてるみてぇじゃん…。



「わかったから泣くな…。」



その時また携帯にメール…。



『君を泣かせるなんて許せない…。それにその男、もう一人彼女いるよ?』



泣かせてんのはおめぇだろ…。



それに俺、二股だと思われてんの?



ムカつく…。



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