お姫様とお嬢様
シャワーを浴びて戻って来たタカヒロ君は何やらお出かけ準備を始めた。



「どこか行くの?」

「今日から3日実家に!!幼なじみが帰って来たから飲み歩きしてきま~す。」

「気をつけてね!!」

「は~い。乃彩チャンってイイ嫁になりそうだね。ナツさんが羨ましい。」

「嫁っ!?ヤダもぉ~!!」

「はははっ!!じゃあナツさんによろしく!!」



タカヒロ君が出てって静かになった部屋。



まだ起きないナツの側に近付いた。



全く起きる気配がナイ…。



「ナツ?」

「んっ…。」

「起きないの?」

「乃彩だぁ~…。って…頭痛い…。」



目が赤い…。



それに微かに顔も赤い?



「ねぇ、熱ある?」

「わかんない…。飲んで寝たからダルイのかも。」



ムクッと起き上がったナツのオデコに手を当ててみた。



熱いじゃん!!



「絶対熱あるよ!?」

「俺もそんな気がする…。」



ナツが風邪を引きました。



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