お姫様とお嬢様
不意打ちでチュウしてやった。



「満足?」

「足んない…。」

「ワガママ。」

「好きでしょ?愛芽のワガママ。」

「超好き…。」



久しぶりのキスは心が満たされた。



やっぱり俺が守って行こう…。



愛芽と産まれて来る子供の為に頑張る。



「舜太、買い物行こっか!!」

「イイけど何買うんだ?」

「愛芽ね、バッグ欲しいの。」

「へぇ…。」

「買え。」

「ムリ!!お前の要望に答えてたらお小遣いなくなる!!」

「なくなればイイじゃん。どうせ舜太仕事ばっかりで使わないんだから。愛芽のワガママ、好きなんでしょ?」



俺は恐ろしい女を好きになったのかも…。



一生ワガママ言い続けんのかな…。



「金ナイ…。」

「ある。行くよ~!!お出かけ久しぶりだね~!!」

「マジかよ~…。」

「舜太?」

「何…。」

「愛してるよ。」



はいはい、愛芽の勝ち…。



だって俺も愛しちゃってるもん…。



バカな俺!!



でも幸せだから、まぁイイや!!



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