エリートの愛は黒すぎました。
....いやまてまて。
まさか見間違い、じゃないよね、、と思わず二度見をしてしまう。
あそこまで顔が整った人などそうはいないだろう。二度見により可能性が確信へと変わってしまった。
幸いなことに向こうは私に気付かなかったみたいだ。
まあそれもそうか、普段の私は目を隠すほどの前髪に黒縁メガネで出勤している。こんな格好をする人だとは思いもしないだろう。
ーーあのあとは二度と姿を見ることもなく。。
イベントに夢中だった私は家に帰るまでそのことを忘れすっかり楽しんでいた。
ーーー帰宅後
少しは弱みにでもなるかしら、そう思いながら重い瞼を閉じる。
疲れ切った体はもう眠りに落ちようとしていた。
「でも少し、親近感もわいちゃうなあ。趣味が同じってことだもんね。」
現在、宇由の職場に同趣味を持つ友達がいないからか、こんなことを思いながら彼女は深い眠りに落ちていった。