秘書のヒショヒショ話
これは、照り焼きバーガーセット。世界で僕が一番美味しいと思う食べ物さ。嫌なら食わなくていい。その代わり、代金は払ってくれよ。なんて、そんなことは、言わないからさ。

斎藤はおどけて見せました。

女の子は、はあ?としらけた顔を少しして見せましたが、そんなのは、たった瞬間のこと、隣のベンチでは、心配性のカップルが、別れ話の相談を何やらしてるみたいですが、まるで、こちらには、関係無いことです。


彼女は、とつぜん、斎藤に、わたしの命は、あともう数十分も、もたないわ。お願い、私から逃げて?それか、私と踊ってくれない?ステップを踏んではくれないかしら、と、いっきなり奇妙なことを言い出したもんで、いくら斎藤でも、すんげぇドン引きしたんでした。

斎藤はちょっと、もう帰ろうかな、と思いました。
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