マザー症候群

 道瑠と言えば、波斗の決意を聞き、顔をぐしょぐしょにして大泣きをしてした。
 「めでたい。誠にめでたい。お母さん、酒を持って来い」
 と、満面笑みの修一。
 「はいはい。すぐに用意しますからね」
 と、光瑠が祝宴の準備を始めた。
 「さあ、波斗君。飲みたまえ」
 修一が波斗にビールを勧めた。
 「頂きます」
 波斗がコップのビールを一気に飲み干した。
 「ああ。うまい」
 「いい飲みっぷりだ。益々気に入った」
 修一は波斗と一緒に酒を飲めるのが、嬉しくてたまらない様子。
 二人は親子気分で機嫌も上々。
 その日、波斗と修一の二人は、夜遅くまで楽しく酒を飲み交わした。


 
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