マザー症候群
「井浪君。それはそうと試供品はもらって来ているの」
美波が井浪に質問をした。
「ええ。頂いています。冷凍庫に入れています」
井浪が答えた。
「そう。それって何人分あるの?」
「20人分はあると思います。お試し用のひと口サイズですけど」
「それなら話は早いわ。今すぐスタッフを集めてブレンストーミングをする事にするわ。井浪君。あなたも出席してね」
「わかりました。出席します」
「よーし。負けへんで」
美波は自分自身に関西弁で気合を入れた。