マザー症候群

 「こんなに・・・ですか」
 游が驚いた目をした。
 「遠慮しなくていいのよ。嫌な事を聞かせたお詫びよ」
 美波、微笑みながら。
 「本当っすか」
 游が大袈裟に礼をした。 
 薄給というのは図星かもしれない。
 游は本当に嬉そうだった。
 游は上機嫌で部屋から出て行った。
 美波が我に返り腕時計を見た。
 游が部屋を出てから5分ほどが経っている。
 フロントで会計を済ませ、美波もホテルを出た。


 
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