【短編】隣の君に恋する瞬間
クラスメイト
「えー、またお前が隣かよー」
「はぁー?それこっちのセリフだから!」
ガタガタと机の移動を終えて、新しい席に座ったクラスのみんなはざわざわと落ち着かない様子で周りの子達と話している。
席替え。
それは小学生の時から変わらない。
みんなが学校でドキドキするイベントの1つだと思う。
「よろしくね、相原さん」
私の前に座る有村さんが後ろを振り返ってから私にニコッと笑ってそう言った。
「あ、うん、よろしくっ」
「うんっ。あ、矢野くんまた寝てるー。席替えの時くらい起きてなよ」
有村さんが私の隣の席に目を向けてそう言った。
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