【短編】隣の君に恋する瞬間


「ほら〜怒られたじゃーん」

と有村さん。


「…だって本当に壊れたし」


矢野くんはそう言うと、少しふてくされてからテーブルに突っ伏した。



ちょっと子供っぽいんだな、矢野くんって。


初めて隣同士になって。


気づいたことが増えていく。


それがなんだか嬉しい。


最初は不真面目で威圧感半端ない不良だと思っていたけど。


全然普通の…いや、ちょっと変わってる?男の子なんだ。



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