【短編】隣の君に恋する瞬間


「…ぼやーっと相原の目が見える」

矢野くんはこちらをじっと見つめてそう言った。


あー、私の顔で視力検査始めたのか。


「まだはっきりとは見えないの?」


「うん。見えない」


そう言って、矢野くんはまた数センチ顔を私に近づけて…。



いや、ちょっとこれは近いな…。



ドキドキドキと心臓の音が速くなる。


「そんなに見えないならメガネかけ…」



「んー…まだ見えない」



ちょ、、、もう、これ以上はさすがに…。



「や、矢野く………っ?!」



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