【短編】隣の君に恋する瞬間


「はい。助かった」


「えっ…もう書いたの?」


矢野くんは人気キャラクターの裏話を話したかと思うと、すぐに席から立ち上がり私の机にそのシャープペンを置いた。


「うん。真面目だから」


「はい?」


「相原、話し聞いてなかったんだろ。不良だな」


矢野くんはフッと笑ってから、感想用紙とカバンを持ってから教卓に用紙を置いてからそのまま教室を後にした。



いや、不良なのはどっちだよ。


そう思いながら、なんだか心がほっこりしてる自分がいて。



なんだ…目つき悪いけど、結構笑うんだな。



なんて。




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