最恐生徒会長は幼馴染!
ぶりっ子成敗! 4
星羅side
~数時間前~
「美琴・・・」
ちっ。
証拠を掴んですぐに美琴のところに行こうとしてたのに
思いのほか手間取っちゃった。
美琴なら大丈夫だと思うけど。
あ、大丈夫じゃない。
美琴は近接戦が得意だけど武器には結構弱いんだった。
やばい。私が掴んだ情報通りなら
あいつら、スタンガンを持ってるんだった。
「うっ・・・」
「美琴!」
ふざけんな。美琴にこんなことしやがって。
加奈子は何もわかってない。
美琴を倒したからって冬馬があんたに
振り向くことはあり得ないっつうの。
だって、美琴じゃなくて冬馬の方が
美琴に惚れてんだから。
「うん・・・。ごめん。ちょっと寝るね。」
「ばか。」
ばかばかばか。
私のバカ。
なんでもっと早く来なかったの?
なんで、もっとはやく証拠を掴めなかったの?
美琴は、けっこう人を信じちゃうんだよ。
疑うけど、それでも最後は信じてる。
優しすぎるんだよ。
「ばか。」
美琴のバカ。
連絡くらいくれてもいいじゃない。